リトミックはどんな効果がありますか?
知識を教え込む時代は終わりました。リトミックは音楽を感じ取り、考え、行動する一連の流れの中から様々な潜在的能力を育みます。幼少期に親御さんと一緒に歌い、身体を動かす事は愛情で心を満たし、その後の人生に一番必要である「自己肯定感」を育む事へと繋がります。
まねっこの天才たち
子どもが歩き始めると、「同じ、同じ」という言葉を好むようになります
最初は「ママと同じ」が嬉しいものです。成長するにつれて、友達の真似をして遊ぶようになります。兄姉がいる場合は、「兄姉と同じ」を望むようになります。4歳頃には、友達との真似っこ遊びが一般的になります。この時期の女の子からは、時々手紙をもらいますが、皆同じような女の子の絵が描かれています。上手に描ける友達の真似をしているのでしょう。これは非常に興味深い現象です。
音痴はいない
まずはお子様と歌いましょう。私がリトミックのレッスンを行ってきた中で、「音痴」の子供に出会ったことは一度もありません。たまに、どうしてもクラスの他の子たちと音程が合わない子がいますが、それは声を出すことに慣れていないからです。特に、家でお母さんと歌を歌うことがない家庭の子供たちに多く見られます。現代では、家の中でも車の中でも、スーパーやレストランでも、どこにいても音楽に囲まれているはずです。にも関わらず、お母さんやお父さんと一緒に歌を歌うことは少ないですね。今時の典型的な状況です。
赤ちゃんはお腹の中にいる間から、ママやパパの声を聞いています
お子様にとって、ママの声は最も安心で心地よいものです。歌を一緒に歌ったり、コミュニケーションを取ることが重要です。コミュニケーションは言葉だけではありません。優しい眼差し、温かな手、心地良い温もり、愛する香り、そして愛する声が含まれます。リトミックでは、赤ちゃんや1歳、2歳の子供たちはお母さんやお父さんと一緒に、3歳後半になるとお友達と一緒に活動します。楽しい音楽にあふれる時間を愛する人と共有することで、「愛する自分」を育て、自己肯定感の基盤を築きます。
また次回、この話を続けましょう。